続・つれづれ草

徒然草は、終わっていなかった。

道徳とは

おとといきのうと、確かTBSで戦争ドラマが放送されていました。

戦地に招集された、女性看護師の話です。

 

その中で、ソ連兵が日本人看護師に対して辱めを与える、つまりレイプするといった話がありました。

戦地は男の世界で、女性は数少ない存在でした。そこでソ連兵は彼女らを目にして、性欲にかられるのでした。

一見、とてもひどい話でこのやろう!と思います。しかし、このレイプを正当化するつもりは全くありませんが、ソ連兵がとった行動はある意味で人間の本能なのだと思いました。

人間はそもそも、動物です。そしてどんな動物にも共通していること、それは「種の保存」すなわち「子孫を残さないといけない」ということです。そのためには性交渉が必要となるわけですが、それは「エロい」とか「変態」とかそんな次元を超えて、子孫繁栄のために「やらなければいけないこと」なのです。

ですから、戦争という窮地に立たされたソ連兵がとった行動は、皮肉ではありますが「動物的」なものだったのです。

 

ちょっとまった、人間そんなもんじゃないだろ!!と思った方、いると思います。

そうです、人間そんなもんじゃありません。「人間」と他の「動物」の大きな違い、それは「理性」の有無です。人間だけは、理性をもって思考することができます。そして人間の「動物」的な面を抑え人間たらしめてくれます。そして私が言いたいことは、この理性=道徳性だということです。

ソ連兵のレイプは「動物」的です。しかし、「本当にこんなことしていいのか」と理性、すなわち道徳をもって判断することができます。しかし、そのソ連兵にはできなかった。したがって、道徳性が低い、どちらかというと動物ということができるでしょう。

 

もちろん、ドラマだから事実では無いかもしれません。しかし、このドラマは道徳とは何か?を私に教えてくれた気がします。